高橋明大の『最後の怪獣』完成試写を観る。
年の終りに多くの友人に会った。
僕たちは自主映画を作っていて、多くの作品を見る。
今までは、その映画について自主映画であることを前提に考えていた。
ところが、だんだんとそんなレベルじゃない物ができるようになってきた。
友人だから言うのでは断じてないが、本当にいいものを観させてもらった。
僕は確実にこれよりお金がかかっていて、何万もの人に観られて、
かつこれよりつまらない商業映画を今年観た。
もし上映する機会があったら、沢山の人に観られることを願う。
観た映画:高橋明大『最後の怪獣』
聴いた曲:井上陽水:『傘がない』
読んだ本:伊坂幸太郎『終末のフール』
今売っている"Big Issue"(ホームレス自立支援のための雑誌)に「ガンダム」を作っていたおっちゃんのインタビューが載っている。いわくおもちゃ会社のひも付き番組で製品化するロボットを登場させることが強要されていたそうな。おれはガンダムってまったく見たことないんだけど(今はなき渋谷パンテオンでみた「さらば宇宙戦艦ヤマト」で終止符を打ったのち舌の根も乾かぬうちに続編をだした根性に嫌気がさした)ファンの間でなかば伝説化しているいわゆる「ファースト・ガンダム」もそんなもんだ...
音楽の世界ではインターネットの普及によって、「ビリオネア」になりたいっていうんじゃなかったら、いわゆる「自主制作」でも十分作品を世に出していくことが可能になっている。おれが敬愛するかつてメジャーレーベルで活躍していた人たちもL.A.やN.Y.から離れて自分のペースでやってる人が多い。
この間フッキー君の映画でいちばんお金がかかったのが場所代だったというのをきいて合点がいきました。世に出すことだけに主眼をおいてしまうと見失ってしまうこともあると思う。件のガンダムの監督は「一部の天才をのぞいて個性なんてない」というけど...「行かなくちゃ、君に会いに行かなくちゃ...」心に迫ります。